
708: 幻塔の名無しさん
都会の空き地は空にある。
知り合いの執行者のCMが街頭ビジョンに流れる度に、氷壁を出したくなってムズムズする。
ミラポリスも、どんどんビルが高くなっていく。
私はうつむいて、センター街を歩く。
「メリル、あそこのラーメンは食べに行った方が良いよ」
という、信頼できる友人の言葉で出かける気になったのだ。
センター街を抜けて、少し下町感が増す屋台街に入る。
壁に貼られたポスターは少し古く、空を錐揉み回転で飛び回る双剣使いが描かれていた。
ふと周りを見れば、二振りの刀を背負った執行者ばかりだという事に気づく。
流行り廃りはあっという間で、一時期世間を賑やかした大剣はめっきり見なくなった。
いけない、暗い事を考えてはダメだ。焦るんじゃない、私はお腹が減っているだけなんだ。
目的の屋台について、がっしりした体格の店主と目が合う。
「ワンタンメン一つ、大盛りで」
私はできるだけ物おじせずハッキリという。注文を聞き返されるのはやっかいだ。
手慣れた手つきで出されたワンタンメンを、近くのベンチに座って啜る。
美味い。流れるように胃の中に入っていく。私はまるで人間水力発電所だ。
私の食事を邪魔する者は他にいない。ああ、氷壁を張る時もそうだ。
氷壁を張る時は、誰にも邪魔されず、自由でなんというか救われてなきゃあダメなのだ。
独りで静かで豊かで……

知り合いの執行者のCMが街頭ビジョンに流れる度に、氷壁を出したくなってムズムズする。
ミラポリスも、どんどんビルが高くなっていく。
私はうつむいて、センター街を歩く。
「メリル、あそこのラーメンは食べに行った方が良いよ」
という、信頼できる友人の言葉で出かける気になったのだ。
センター街を抜けて、少し下町感が増す屋台街に入る。
壁に貼られたポスターは少し古く、空を錐揉み回転で飛び回る双剣使いが描かれていた。
ふと周りを見れば、二振りの刀を背負った執行者ばかりだという事に気づく。
流行り廃りはあっという間で、一時期世間を賑やかした大剣はめっきり見なくなった。
いけない、暗い事を考えてはダメだ。焦るんじゃない、私はお腹が減っているだけなんだ。
目的の屋台について、がっしりした体格の店主と目が合う。
「ワンタンメン一つ、大盛りで」
私はできるだけ物おじせずハッキリという。注文を聞き返されるのはやっかいだ。
手慣れた手つきで出されたワンタンメンを、近くのベンチに座って啜る。
美味い。流れるように胃の中に入っていく。私はまるで人間水力発電所だ。
私の食事を邪魔する者は他にいない。ああ、氷壁を張る時もそうだ。
氷壁を張る時は、誰にも邪魔されず、自由でなんというか救われてなきゃあダメなのだ。
独りで静かで豊かで……

714: 幻塔の名無しさん
>>708
うおォン
うおォン
728: 幻塔の名無しさん
>>708
独りで、静かなら誰も文句なんか……
独りで、静かなら誰も文句なんか……
732: 幻塔の名無しさん
>>708
全部読んだ🥺
全部読んだ🥺
736: 幻塔の名無しさん
たまにこのスレ覗くと文豪がいるから侮れない
15: 幻塔の名無しさん
身体の中を流れるパワーを感じるメリ
755: 幻塔の名無しさん
リンヤでスタミナ消費減ったらメリルのDPM上がるんじゃね
まあ氷エアプだけど
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まあ氷エアプだけど

760: 幻塔の名無しさん
>>755
恐らくメリグルでそれするとメリルリンヤツバサで実施する事になると思うんだけどメリグル終わった後のダメージをリンヤとツバサ二人でフワ・サキ越えられるかが課題になる
恐らくメリグルでそれするとメリルリンヤツバサで実施する事になると思うんだけどメリグル終わった後のダメージをリンヤとツバサ二人でフワ・サキ越えられるかが課題になる
768: 幻塔の名無しさん
>>760
流石にメリルでフワ超えるとは考えてないけどその編成は無微でも全然組めるからええな
流石にメリルでフワ超えるとは考えてないけどその編成は無微でも全然組めるからええな

メリルは相変わらず愛されていますね♪